[レポート] 500人で1つのアプリを作っている話 プロダクトマネージャーカンファレンス 2020 #pmconf2020
2020年10月27日に開催された プロダクトマネージャーカンファレンス2020 ~見えない未来をリードするプロダクトマネジメント~の「500人で1つのアプリを作っている話」セッションのレポートです。
概要
リリースから7年経過し、プロダクトも組織も拡大する中で変わってきたプロダクト開発の変遷と、現在苦労している点を共有します。
登壇者
木下 慶 / 株式会社メルカリ / Director, Head of Product
資料
セッション
- 大学時代コンピュータサイエンス -> エンジニア … -> 去年から日本版メルカリのPOしてる
- 今日伝えたいこと
- 大きな組織でプロダクト開発してて困ってること
- プロダクト概要
- これまでのプロダクト開発の変革
- ローンチ期
- 1チーム
- グロース期
- PJO(プロジェクトオーナー)
- 複数チームに分割
- PMM/EM体制
- EMを横串でチームとレポートラインを
- チームを固定し、front-backend体制
- 四半期ごとの目標を立ててチームを変えてきたが体験をベースに固定化
- バックエンドのチームを別にした
- 2019年から Scrum導入/ドキュメント英語化 Camp System V2
- ローンチ期
- Camp Systemとは
- プロダクトを複数の領域に分割
- それぞれがクロスファンクショナルなスクラムチーム
- 方針の元、各キャンプが自走し、企画/リリースする
- LeSSのような形
- Product Camps/Platform Camps に別れてる
- 課題と対応方針
- 体験設計が局所化
- 流れで考える必要があるが、Camp自身が持つリソースで検討しがち / プロダクト全体だと他のチームとの調整コストがかかるの
- Camp テーマ(大きな体験のまとまり)を持ってもらうと解決するのではと考えてる
- 誰でもどこでもコードを変更できるように
- 皆エンジニアので(iOS/Android/Sever関係なく)
- プロダクトとキャンプ内の優先順位付け
- メルペイとのコレボレーション
- 全体集会で、共通の取り組み意義の説明
- 言語を英語に
- 中長期的な体験重視へ
- コンフリクト時の意思決定を明確に
- 体験設計が局所化
- まとめ
- なぜやるのかの理解するのが大事
- チームありきではなくやるべきことありき
- ボトムアップとトップダウンのバランス
感想
メルカリアプリのように一つのアプリに複数のプロダクト/複数のチームが絡んで、500人の関係者が居るようなプロダクト開発が垣間見れる主に体制や仕組みについての話でした。最初からこうなってたわけではなく、シンプルな1チーム体制から初めて多分色々な課題を経てこのCamp Systemという試みが生み出されたのだと思います。 メルカリみたいな大きなプロダクトチームではなくても、組織の形やコミュニケーションの仕組みを成長に合わせてどう作って行くのかと見ればヒントになる事もありそうです。 現在Camp System ver.2 ということで成長する大規模なプロダクト開発の例として続報が楽しみなセッションでした。